高精度測定に対応するセンシティブプローブのユニークな構造

コイルスプリングはピアノ線に金メッキ(一部を除く)が施されており、安定した荷重と優れた耐久性を待ち、
プランジャーの先端に適度な力を与え、バレル内壁とプランジャー間に必要な接触力を与るよう設計されています。また、耐熱性にも優れ、高温下でも安定したバネ圧を維持します。
レジスタンス スタビライザー（金属ボール)はスチールに金メッキを施したもので、プランジャーに圧力が加
わった時これがバレル内壁に密着し電流はコイルスプリングを通らずバレルを流れるため、安定した接触抵抗が
得られます。 またコイルスプリングによるインダクタンスの影響を最小限にします。
プランジャーは内部接触抵抗が安定するよう設計されております。先端形状は各種用意しております。
バレルは導電性に優れた材質を使用しており、されに表面を金メッキ仕上げしており、腐食などによる材質の変
化を防いでくれます。従来のプローブでは、プランジャーがスプリングに直接接しているため電流の一部はスプリ
ングを経由して流れ、測定する回路のインダクタンスとして現れます。また、プランジャーはその構造上バレル内
壁にかかる力が不均一だったため、内部接触抵抗が不安定でした。インクスのセンシティブプローブシリーズはユニ
ークな構造によりこれらの問題を解決、高機能デバイスやファインパターンの基板の測定に対応します。

従来のボールなしのプローブでは接触抵抗値が高く、不安定です。インクスでは、レジスタンススタビライザー
（金属ボール）^※1を採用した独自の内部構造を開発し、低く安定した抵抗値を得ています。（表Ⅰ）さらに、導
電性に優れた金メッキ^※2をプランジャーに施すことにより、抵抗値をはいっそう低く安定して理想的な状態を得
ることができます。（表Ⅱ）

注※１  コンタクトプローブの種類、サイズにより、レジスタンススタビライザーが入らない場合もあります。
            各仕様をご確認ください。
    ※２  一部、金メッキ処理をしないものもあります。各仕様をご確認ください。
    ※３  データは当社測定機器によるものです。また、各項の荷重、接触抵抗、最大電流の値は、弊社開発段階
             における社内測定値であり、お客様の仕様状況、環境条件によって異なる場合があります。

インクスのプローブの部品番号は、サイズや形状などを示しています。
下記をご参照の上最適のプローブをお選び下さい。

スリープ形状は、バナナジャック型となります。※300Seriesを除く

Ａ)ＩＰ  ：プローブ          ＩＢ  ：一体型プローブ
     ＩＰ  ：ソケット          ＩＦ  ：フレキシブル　タングステンプローブ
Ｂ)プローブ本体の径を表します。 例)020は約0.20㎜
    数字のみ、数字の後ろにＡ,Ｂ,Ｃ…と英文字がついたものがあります。これらはプローブの径が同
　 じ長さが異なるものを分類しています。詳細寸法は、各製品の項をご参照ください。
Ｃ)プランジャー先端の長さおよび径により１,２,３,４,５の５種類があます。また、ソケットのワイヤー
    ラップタイプにこの分類が適用される場合もあります。
Ｄ)下図のように分類されています。

インクスでは、お客様のご希望による特別仕様品製作、
また、仕様に合わせてご希望のソケットを埋め込んだ治具加工等も承っております。